簿記入門講座

ここ数年、公民館ではあまりなじみのない、簿記の講座を開催しています。まあ、この公民館は、近くに商工会もありますので…
今年度はコロナの影響で、予定より約一月遅れて開催することができました。他の講座同様に質問等も少なく、少し寂しい講座になりましたが…

簿記試験の話題をすると、三級でも少し大きな出題範囲の改正があり、水道光熱費や保険料の家事按分や、事業主勘定などが省かれ、その代わり、二級の会社会計が入って来ました。また、消耗品などの費用を繰り延べる方法も少し簡素化されています。
学問として簿記を学習していると、変わる事に違和感があると思いますが、多くの簿記のテキストの初めに書いてある通り、実社会で培われたものが簿記なので、その時代や国、地域や目的によって結構違いがあります。日商簿記は、その主体が商工会なので、一般小売向けの商業簿記です。同じ簿記でも色々違いがある所が面白いですね。一級だと、ほぼ毎年の様に出題範囲や内容に改正があるのですが…
あと、日本の社会は極端に安定していて、経済が発展している国で、現金がこれ程流通している国は少ないそうです。そういう国なので、日本の簿記は国際会計基準とも違いがあり、これを少しづつ近づけて行くそうです。

少し難しい話になりましたが、三級はもう少し気軽に学習できますので、受験しなくても、知識として知っていると楽しいと思います。最後に、講座のアンケートの中で講師の経歴の質問があったので、少しお答えしますと、日商簿記一級を持っています。また、少しの間ですが、商工会と、会計事務所に在籍したこともあります。私は、簿記のエキスパートだとは思いませんが、簿記を学習する上で専門用語も覚えますし、経済の話をする時に役に立ちますよ。また、工業簿記も中々面白いのですが…下の写真は講座風景です。

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