成人大学講座『日本の歌』 第四回

成人大学講座 第四回目開催しました。本日のテーマは『連歌・俳諧(狂歌・川柳)』です。

講師は帝塚山学院大学 名誉教授の鶴崎裕雄さんをお迎えしました。

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本日は先週までの和歌と少し違い、「連歌」を紹介してくださいました。
連歌とは、和歌の五七五・七七を複数の作者が前の句から連想して詠む歌で、五七五・七七の後、また五七五の句を詠み七七と続けます。前の句の情景を想像して次の句を詠んでみると、背景が広がっていき楽しく歌を連想できました。

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途中、前のスクリーンに連歌の様子を描いた絵巻を映し出して、どんな様子で連歌を詠んだか見ました。連歌を詠む人・記録する人など描かれており、天神様を祀っている様子がありました。天神様は和歌の神様とされていたそうですよ。

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後半は先生が金環日食を見て詠んだ連歌を紹介して下さり、「この言葉が出てきたから次はこの言葉に繋げてみました。」と面白くお話して頂きました。

その後、連歌を記録した懐紙を見せてもらいました。連歌は4枚の懐紙で書かれ、一の折・二の折・三の折・名残の折(4枚目)と呼ばれるそうです。それぞれ裏表があり、一の折の表に8句・裏に14句・二の折、三の折は裏表14句ずつ、名残の折の表に14区・裏に8区で計100句が書かれていました。100句も前の句を想像して続けることに驚きました。

早くも次回で最終回です。次回6月16日のテーマは「現代短歌・俳句」です。宜しくお願いします。

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