ハートフルセミナー「“心の病”貴方は知っていますか?心と脳の真実」学びの時間

貴方から出来る“心のケア”をテーマに進めてきましたシリーズ講座の第3段です。
今回の4回は、現代社会の代表的な精神疾患、その中でも“うつ病”や“統合失調症”に焦点をあて、その具体的な療法等も紹介していきます。
講師は大阪の北区梅田や明石市でカウンセリングをされている臨床心理士の小坂茂さん(阪神カウンセリング・ラボ)です。

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最初に、“心の病気は必要だから起こってしまう”、ものであるという事をご理解下さい。
まず病気になる切っ掛けである疲労には、身体的疲労や精神的疲労と自然の中にある動物としての不調による疲労に分けられます。
身体的疲労は朝起きてから徐々に疲労がたまり夜にピークを迎えます。精神的疲労は反対に朝目覚めた時に大きな疲れを感じる傾向があります。
そして心の病気は①精神病圏の領域②人格障害圏の領域③神経症圏の領域(階層)に分けられます。
その原因を分類すると脳内におこる神経伝達物質の異状によって生じる「内因性」と、環境によって生じる「心因性」、それから「外因性」もあり、交通事故などの脳の外傷やアルコールの影響による精神病などがあげられます。

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心の病気、特に心因性と云われるものには“ストレス”が起因しています。ストレスを積み重ねていけば、その不安定なままでおれないから症状を起します。
例えば、完璧主義の方は「失敗してはならない」と思い続け、機能しないと不安でストレスが溜まっていきます。受験、恋愛、仕事、新しい環境・人間関係など、様々なところでこの不合理な考え方によってストレスを感じることもあります。
さて、“うつ病とは・・・”、DSM-4(アメリカ精神医学会が定めたガイドライン)では16個の障害概念が分類され「気分障害」の中にうつ病は入ります。
当然、うつ病にも心因性と内因性があり、うつ病を図る症状には精神症状・行動面の症状・身体面の症状などがあります。
うつ病では、例えばセレトニン(感情的な情報をコントロールし、精神を安定させる働きがある)という物質が減少することで精神的な不安状態が継続し病に陥ってしまうのです。
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1回目は、うつ病に対しての認識を改めて高めました。講演の合間に心理療法に用いる、抑うつ状態をチェックする「SDSのチェック」や木の絵を描いて心理状態をみる「バウムテスト」も行い受講者のみなさんが自身の気分を計ることが出来きました。
次回は引き続き小坂茂さんのカウンセリング体験も含め心理療法について紹介があります。楽しみにして下さい。

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