くらまな大学2019 ②「がん」ってなんだろう?~病気のキホンとその付き合い方について考える~ 実施しました。

6月27日(木)10:00~11:30。
くらまな大学2019の第2回目でした。
テーマは健康。大阪南医療センター呼吸器腫瘍内科医長工藤慶太先生に来て頂いて、『「ガン」ってなんだろう?~病気のキホンとその付き合い方について考える~』と題目にお話しして頂きました。

大阪南医療センターは、地域医療連携室という部署があり、今年度から、当館で、年3回程度、色々なテーマで講演をして頂けることになりました。
その打合せの際に、くらまな大学の1コマでも講演頂けないかとお願いしたところ、快くお引き受け頂き、その上、担当からの、”「がん」って何だろう?”という今考えるとバクッとしたテーマのお願いを聞き入れてくださって、普段ならば、ご自身の専門分野について詳しくお話しできる工藤先生が、今回は、総合的なお話に判りやすくまとめてお話ししてくださいました。とても有難かったです。

先生のお話の最初のキーワードは、『ファクトフルネス』

”事実を知り、正しく対応すること”

そのための総合的なことを、発見段階から終末期まで順に教えてくださいました。

ガン=悪性腫瘍。 ”広がる”という特徴。
そして原発の場所によって、病名が異なり、転移があったとしても病名が増えていくわけではないそうです。そして治療方針は、発生部位、そしてステージによって異なるんだとか。

『早期発見』の有効性もデータ、グラフなどで教えてくれました。


次のキーワードは『緩和ケア』
医師だけでなく、色々な分野の人が集まり、患者、家族の支えになる取組みがあるそうです。

もう一つのキーワードは『アドバンス・ケア・プランニング(ACP)』
終末期になってしまうと本人が意思決定したり、話したりすることも難しくなってしまうので、
もしもの時、どうしたいかをあらかじめ、周りに人間と話し合っておくことの大切さを話してくださいました。

実際に自分自身、もしくは家族が”ガン”だと診断された時、きっとその瞬間、戸惑ってしまうのは、変われないかもしれませんが、今回聴かせて頂いたお話を思い出し、前向きに、”今どうしたいか”、そして”今後”を考えられたらと思いますし、『緩和ケア』を考えて頂けるシステムがあることを覚えておきたいと思います。

カテゴリー: 講座の記録 パーマリンク