メディア使いになろう~「フェイクニュース」ってなに?

今年のおとなの寺子屋in公民館は <メディア使いになろう「フェイクニュース」ってなに?>と題し、10月20日(土)午後1時より多目的室で開催しました。

昨今、インターネットなどネット情報の急速な高まりのなか、新聞やテレビなどのメディアの在り方が問われることが多くなりました。また、メットを通じてのウソや噂の伝搬力が社会的にも問題となりつつあります。
メディアを通じて提供される情報には程度の差こそあれ、何らかの主観で提示されることを知り、その情報を鵜呑みにすることなく正しく判断する(メディアリテラシー)能力とは何かを、長年長野県松本市の高校で教鞭をとりつつ、生徒とともに校内メディアを通じて提案し続けている 林直哉さんを講師に迎え実施しました。

自己紹介を兼ね、林さんがこれまで学生と作成したビデオを2本上映。
学生という世間の枠組みから一歩離れしがらみのない立場から行われる取材を基にした作品は、取材する対象により同じ事実も見え方が変わることが作品を通して分かりやすく伝わります。



講座では人は自分に心地良い事実だけを信じることで両極端の意見のみが目立ち、情報の二極化が起こることを当日NHKで放送されるドラマ「フェイクニュース」の話を交えながら話されました。
また、「言葉のスケッチ」として、1枚の画面の絵を見て、その情報を相手に正確に伝えるという情報伝達の難しさ、4枚の絵を思うまま組み合わせ物語を作成することで情報のモンタージュ効果を体感するという2つのワークショップを行いました。

ときおりマスコミへの厳しい意見も述べながら、終始やわらかで落ち着いた雰囲気の中、参加者への問いかけを交え、メディア・情報・コミニケーションなどを理解する講座は、学ぶというより参加者ひとりひとりが自らの情報媒体への見方を改めて考え直す機会となる内容でした。

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