成人大学講座 第5回

―成人大学講座『西洋近代美術と日本』―

秋晴れで暖かい気候の中、成人大学講座5回目を開催し、帝塚山学院大学の大森淳史先生のお話をしていただきました。

今回のテーマは「版画のジャポニスム」です。

スクリーンに映し出された日本の浮世絵に刺激を受けた作家たちの作品を、日本の浮世絵と比較しました。人物の顔や服装は、西洋と日本とは全然違いますが、平面的な構図を利用しているところは、日本の浮世絵と同じで驚きました。

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ロートレック・ボナール・リヴィエール・オルリクなどの版画を次々とみていきました。どの作家たちも、日本の浮世絵に影響を受けたようで、風景画はデザインは西洋でしたが、地平線は絵の上にもってきたり、日本の遠近法にならって描いていたりと、とても面白く描かれていました。

特にリヴィエールが葛飾北斎の「富嶽三十六景」に倣って制作した「エッフェル塔三十六景」の作品を見ると、明らかにエッフェル塔とわかるものもあれば、先生に「これがエッフェル塔ですよ」とポインターで教えてもらわないとわからないものもあり、受講者さんからも笑いがおきていました。

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今回の講座で、後期成人大学講座の全5回が終了です。講座の最後には、先生に大きな拍手が贈られていました。受講者さんより「面白かった!」「満足です!」とのお声を頂き、とても嬉しく思っております。みなさま、たくさんのご出席ありがとうございました。

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